正月京都三昧(食)
2018-01-03


□食の都としての京都

 滝沢馬琴は、鮮魚に乏しい京都の食は大したことないと書いたらしいが、それは、冷蔵庫もなく流通も不自由な江戸時代のお話で、今の京都は、限られた食材を美味しく食べるために長年磨いた熟練の業で、全国の新鮮な食材を調理するのだから、美味しくない訳がない、まごうことなき世界に誇る美食の街である。
 元旦には、鴨川リッツカールトンの板さんが最近独立して開いた「柾木」にお邪魔した。正月らしくおせちを前菜代わりに組み入れた実に素晴らしい会席料理が供され、堪能した。既にミシュランの星級である。
 勧められて京丹後の英国人杜氏の造る「玉川」という純米酒を飲んだが、これもまた、力強く結構なお味であった。
 京都を去る日には、年に一回の贅沢として、「三嶋亭」のすき焼きをいただいたが、これもやはり美味しいなあ〜なのである。
 かくして、我が家の一月のエンゲル係数はものすごいことになり、マルクスもびっくりなのだが、歳をとると、健康でおいしく食べられる内が花と言う考え方もあるので、それも良しとしよう。
 残念ながら、京都駅で食べたカレーは、あまりぱっとしなかった。こういう日本化した西洋料理は、鹿鳴館からの流れで、東京の方が得意なのかもしれない。


禺画像]
禺画像]
禺画像]
禺画像]
禺画像]


[酒]
[グルメ]
[イベント]

コメント(全0件)
コメントをする


記事を書く
powered by ASAHIネット