□カーテンコール 25 SHORT STORIES(筒井康隆 2023)
もはや最後の文豪となりつつある筒井康隆の最新の短編集。
25編すべて面白いが、しみじみと気になるのは「プレイバック」。
作者の書いた小説の主人公たちが次々と作者を訪ねてくるのだが、そのうち、星 新一、小松左京、平井和正、半村 良、光瀬龍、広瀬 正、大伴昌司と、故人となったSF仲間も押しかけてくる。その中に何故か存命の豊田有恒も入っていたというオチなのだが、その豊田有恒も本書の刊行後1ヶ月で亡くなっているのだ。
表紙のとり・みきの装画が嬉しい。
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