□ユリイカの宝箱 アートの島と秘密の鍵(一色さゆり 2024)
芸術を書いた小説と言えば、自作をAF(Art Fiction)と名付けた原田マハが有名だが、この領域に新たに東京芸大卒のミステリー作家 一色さゆりが参戦したようだ。
ルソーなど有名画家をテーマに史実と虚実の狭間でロマンを造形するこの道の先輩原田に敬意を表してか、一色は、より身近で親しみやすい作風を選び、簡単に言えば小説仕立ての美術館案内を書いた。
本書では、アートの島・直島、河井寛次郎記念館、碌山美術館、DIC川村記念美術館が舞台となっている。川村美術館は行ったことがあるが他は未見だ。中では、やはり表題にもなった直島に一番行って見たい。
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