ガーンズバック変換
2023-10-04


□ガーンズバック変換(陸 秋槎/大久保洋子ら 2023)

 金沢在住の中国人作家が、日本や欧米を舞台に書いたSF短編集。
 表題作は、近未来の、何故かそこだけインターネット鎖国している日本の田舎県を舞台にした小百合小説、なんだかもやもやした話だった。
 僕には、SFマガジンに初寄稿された「色のない緑」、恋人の人口知能学者の自殺の謎を探るこれまた小百合で欧米舞台の話が面白かった。
 どちらも一応小百合なのだが、恋愛要素は無いので話の筋には影響しない。それより、作者には異国を舞台にすることで書き易いものがあるんだろうなと感じた。日本人が、欧米で欧米人の主人公が活躍する冒険小説を書くのに似ている。


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