絵本の春
2020-10-04


□絵本の春(泉鏡花 著、金井田英津子 絵 2020)

 耽美的な作風で知られる文豪、泉鏡花が大正15年(1926年)に残した幻想的な掌編に、現代のイラストレーターが絵を付けた、文字通り「絵本の春」の絵本。
 正直、金井田英津子の絵がなければ、僕はこの絵本を充分には楽しめなかったであろう。泉鏡花の擬古文調の美文は、情けないことに僕の教養ではいささか読みづらく、挿絵により随分と逢魔が時の幻想談への理解を助けられたのである。
 ありがたいことである。


禺画像]


[SF]
[読書]

コメント(全0件)
コメントをする


記事を書く
powered by ASAHIネット