□一つのロードムービーの典型
1960年代の黒人差別がまだ露骨であった南部に、あえて演奏旅行に出かけた人気黒人ピアニストとその運転手兼ボディーガードのイタリア系白人との反感と友情を描く道中記。最終的には仲良くなるので後味はよろしい。
映画で描かれるのは、アレサ・フランクリンが人気絶頂のころのアメリカだが、僕が同時代的に知っているあの時代でも、高級レストランへの黒人の入場拒否などが普通に悪意なく行われていたんだと改めて驚いた。
基本ロードムービーなので、主人公たちは、演奏会場から次の会場へと延々と車を走らせるが、酒飲んでから普通に運転しているのが時代だ。
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