「奇想の系譜展」に備える
2019-02-10


□奇想の系譜(辻 椎雄 1970)

 今、東京都美術館で開催されている「奇想の系譜展」を観る前のお勉強用にと、図書館で元本を借りて読んだ。
 1970年当時は、まだ評価がそれほど高くなかった岩佐又兵衛、狩野山雪、伊藤若冲、曽我蕭白、長沢芦雪、歌川国芳を、奇想というキーワードで括り、広く美術愛好家に日本美術の多様性を印象付け、今の若冲ブームの下拵えをした名著である。
 著者辻氏の一押しは、表紙にもした蕭白であおうが、僕は、大猫のようなとぼけた虎を描いた芦雪が好きだな。


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