ルーツ of Kawaii
2018-10-23


□内藤ルネ自伝 すべてを失くして(2005)

 古くは竹久夢二から、今の少女漫画にいたるまで、延々と引き継がれた美少女の系譜、中原淳一に見出された内藤ルネは、雑誌「ジュニアそれいゆ」の表紙絵等を通じて、そこに「可愛い」という価値観を植え付けていく、「薔薇族」の表紙絵で、美しい男を描きながら。
 広義のファッション界において、一つの時代を作り生き抜いたイラストレーターの自伝であるとともに、ゲイであることを告白した優れたLGBT論でもある。
 「新潮45」で問題になった生産性信者の国会議員やその応援団の文藝評論家は、発言の前に、この本を読んで勉強しておくべきではなかったのか。


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