美女と野獣
2018-02-01


□唄は素晴らしかった。

 駅前の名画座で昨年一番のヒットだった「美女と野獣」を遅まきながら観た。
 「ハリーポッター」で有名になったエマ・ワトソンがヒロインのベルを美しく演じており、その歌声にも感心した。アニメや実写を問わず、ディズニーのミュージカル映画の集大成のような良い出来上がりだ。
 さて、肝心の「野獣」であるが、なかなか野性的で格好の良い造形なので、逆に、魔法の解けた王子様が単なる間抜け面に見えるのは困ったもんだ。確かに、主役は、王子様ではなく野獣なので、魅力的でないといけないのだが、その分、王子様の印象が薄くなるのである。ベルも野獣のままの方が好きだったと思う。
 とは言っても、例えば野獣をエレファントマンみたいにすると、映像的には、全く違うホラー話になってしまうので仕方がないかもしれない。
 そういう意味で、僕は、映画としては、大昔の貧弱なメーキャップを芸術的香気でカバーしたジャン・コクトー版が未だに一番好きな「美女と野獣」なのだ。

[映画]

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